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同窓生インタビュー
<2003年>
加藤直志さん NIC第12期生 愛知県立蒲郡東高等学校出身
ニューヨーク州立大学ビンガムトン校経済学専攻
「リスキーな経験がしたいんですよ、リスキーな経験。
自分を試したいんです!」
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マンハッタンから車で4時間。IBMが生まれた街として知られるビンガムトンには既に冬の寒い風が吹いていました。そんななか、熱いエネルギーを発散させながら現れた加藤さんは卒業を半年後に控えた4年生。キャンパス内に一際高く聳え立つライブラリー入り口のスタンドで、留学・将来・夢などについて語っていただきました。
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「リスキーな経験がしたいんですよ、リスキーな経験。自分を試したいんです!」
半年後に卒業なんですが、もう内定をもらったんです。日本のベンチャー企業で、ちょっと前にひどく叩かれたところです。出る杭が打たれたんですよね。だからみんな敬遠してるけど、僕はあえて入る。内定をもらう前、投資家である会長の前で事業計画についてプレゼンをしたんですよ。僕はこんなことがやりたいんだ!って。投資家としての鋭い視点で反論されましたよ。でもしっかり説明したら、うんうん頷きながら聞いてくれましたね。リスキーな経験がしたいんですよ、リスキーな経験。自分を試したいんです!
僕が好きなのは、イギリスのヴァージン・グループを築き上げたリチャード・ブランソン。「文句を言う暇があれば、自分でやる。」”Nothing
Ventured, Nothing Gained” 「人生は短い、だから自分で人生は作り出していかなければならない。」これですよ、これ!
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冒頭からいきなり熱く語りだしたら止らない加藤さん。留学を考えたのは「自分を変えたい!」という思いを叶えるための手段としてだったと言う。
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アメリカには何かがある!直感的というか、本能的にそう思った。
高校時代、陸上部だったんです。でもケガをしてしまって・・・。これは運動では食っていけないから、方向転換しないとやばいなって考えたんです。今まであまり気にしなかった知力を付けないと、自分を変えないと!っていう感じでしたね。怪我の療養中、ベットの上で新聞を読み始めたんです。ちょうどそのころ、コソボ紛争とかユーゴ内戦とかね、国際情勢に興味を持って色々読んでいたんですが、どうも経済の仕組みがちんぷんかんぷんで、よくわからない、これはまずいと。政治とかは新聞に解説が細かくあるので直感的に何か感じるところはあったんですが、経済はちゃんと勉強しないとわからないなっていう。
それで最初は都内の私立大学受験を考えていたんですが、そこは帰国子女が多いところなんですね。僕はそれまで海外経験なんかなかったから、なめられるのはごめんだと思って、これはちょっと違うかなと。かったるいから、見返してやるっと思い、海外に行こうと思って、留学を決めたんです。それでNICの説明会に行ったんですが、廣田先生にインパクトが大きかったですね。何だかよくわからないけど、言ってることに説得力がありオーラを感じたんです。クリティカル・シンキング?何だそれは?っていう・・・。ちょうど意見の言えない日本人とかなんとかいう記事か本を読んだので、そのクリティカルシンキングというのはズバッと核心突いたこと言えるんじゃないのかと思って。「これだー」と。あとちょうど俺のいたときのゲスト・スピーカーがジャーナリストの落合信彦さんだったんです。話を聞いて直感的にというか本能的に「アメリカには自分に必要な何かがある!」と思いましたね。
NICでは問題の根底は何か伝えるコミュニケーション能力が身についたと思います。授業も全部英語だし、新聞の記事を先生と議論したりしました。よくWHY?と聞かれて困りましたけどね(笑)。そういうコミュニケーション能力っていうのは経験からでしか身につかないですからね。
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渡米して3年半が過ぎた加藤さん。想像していた「何か」はアメリカにあったのか?
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世界を見る目が変わりましたね。高校のときの友人たちとは明らかに価値観が違ってきた。視野が広くなったんですよ。
最初はインディアナ州立大学に行って、その後、いまのニューヨーク州立大学ビンガムトン校に編入してきました。この辺はユダヤ人が多いんですよ。彼らはみんな議論好き。みんな納得いくまで議論する。だから僕もそれに触発されてクラスでの発言が多くなりましたね。 たまに高校時代の友人と話すこともあるんですが、なんか全く価値観が違ってきてますね。彼らの話すのは身の回りのことばかり。もっと広く社会全体のことを考えたりしないのかと思う。といっても留学前の僕も同じだったけどね。もっと本を読んで、人生についてしっかり考えてくれと言いたい。ちっぽけな人生はたった一度しかないのだから。日本人とは何か?とかね。
留学を考えてる人に言いたいこと?とにかく、自分に何が必要なのか?を考えて欲しいですね。それと、自分にはこれが出来る!というものを作って欲しい。そのためには、留学って言うのはいいですね。いつでも専攻を変えられるし,周りの環境が自分に色んなことを考えさせてくれるから。
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リスクを取り、大きなことにチャレンジする。そのためには、まず自分自身についてよく知らなければならない。留学すると、嫌でも自分自身と向き合うことになる。
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将来は事業主になって、とにかくでかいことがやる!そして、幸せを分かち合う!
将来は事業主になります。なって何をやるか?とりあえずいま考えてるのは、ハワイでホテル経営。でも実際に何をやるかなんて、いまはまだ具体的にはわからない。でも売り上げの一部をWWF(世界自然保護基金)に寄付することは決めてます。
うちの大学に空手を教えにきてる人がいるんですけどね。その人は落合信彦さんの兄がやってる道場から来てるんです。彼の道場はアメリカに何十箇所もあるんですよね。凄いです。僕も何か日本のものを世界に伝えるような仕事もしたいと考えてます。バイアスがかかったものじゃなくて、本物の日本文化をね。
こっちに来てから、日本人を強く意識するようになりましたからね。アイデンティティーというか。そういうのがないと、人生つまんないですよね。
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最初から最後まで熱く語りつづけた加藤さん。日本にいてはなかなか身につかない「考える習慣」を確実に身に付けたようでした。ちまちましたことにこだわり、大きな観点から物事を見る人間が少ない日本。もうかったるい!と思ったら、留学して世界的な視野を身につけたほうがいい。もし自分にそれは必要だと感じるのであれば・・・。
ニューヨーク州立大学ビンガムトン校 State University of New York at
Binghamton コミュニティー・カレッジまで含めると64ものキャンパスを持ち、総勢40万人が在籍するニューヨーク州立大学機構のうちの中心的存在。1万5千人の学生が学ぶ総合大学です。 |
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